築44年の古い家を買って  DIYで仕上げ中

築44年の一軒家を購入。外断熱とベースはプロにお願いして、内装仕上げはDIYで住みながらのろのろやっています。

外断熱&ハーフセルフリノベに決めた経緯①

前に書いたように、初めは某リノベーション会社にお願いするつもりでいました。そのS社には8年ほど前に40平米ほどのマンションのリノベーションをお願いしたことがありました。その時も解体やボード貼り、タイル、塗装、カーペット等できることは自分でやって予算300万ほどでフルリノベーションをしたことがあったので、話が早いと思ったのです。しかし、8年前は駆け出しのS社が大きく有名になっていたのでそんなに安くはできないだろうなと思っていました。

1月に主人がS社と共に候補Aと候補Bに内見しました。私は遠方にいたので行けなかったのですが、主人とS社の方は候補Aが純和風で古くて面白そうということで、候補Aを気に入っていました。この時点で私は内心候補Bが良さそうと思っていたのですが、自分は実際見ていないので写真だけでは判断できないと思い候補Aで見積もりを出すことにOKしました。結果的に無駄なことをさせてしまい本当に申し訳なかったです。

ただこの時点でも候補Bについて私はリフォームを考えていたので以下のリフォームの予算をざっくり教えて欲しいと伝えました。

●外断熱
●サッシ、ドア交換(断熱効果を上げるため)
●内部解体(普通の部屋の内装はとりあえずスケルトン状態でOK)
●風呂広く改装

 

すると


●外断熱→予算おおよそ750万(足場、窓等おさまり別途)、コストがかかるので外断熱より内断熱を提案。
●サッシ、ドア交換→カバー工法か内窓を提案。(交換はなぜダメなのかは説明なかったと思います)
●内部解体→細かくはどこまでやるかわからないとのことでしたが、全部屋で300万弱(解体費+産廃処分)
●風呂広く改装→ユニットバスで70〜80万円くらい、在来で100〜150万円。

というお返事。
そして1月末に純和風の候補Aの見積もりがでました。耐震改修込で1500万でした。

 

その後3月になり私と子供も東京に引っ越したので早速、家族5人で内見。長女は候補Aの古い感じがとても気に入っていました。私は候補Aのお庭が小さくて日当たりが悪いのがどうしても納得出来ませんでした。候補Aは築58年の木造、候補Bは築44年の壁式RCで耐震面でも候補Bが優っていました。室内の平米数は候補Aの方が広いのですが、敷地面積は候補Bの方が広いのに価格が400万ほど安いのも魅力的でした。

 

そして決定的だったのが、候補Bは更に1000万引きの価格交渉ができそうなことでした。(実際にはもっと引いてもらいました!(驚))

 

そういうことで、候補Bに狙いを定め、S社に細かいリフォーム内容を伝えて再度候補Bでの見積もりをお願いしました。

伝えた要望は以下

①窓、ドアの交換。(完全交換、カバー工法、内窓の順で希望してます)
②(断熱)塗料で外壁、屋上、バルコニー、の塗装。(外断熱もまだ考えておりますが、予算が足りなそうですのでこちらで見積もりおねがいします。)
③浴室拡張交換。(在来工法希望。バスタブを縦にして手前に洗い場を拡張したいです。)
④③に伴って洗面所を階段南の小部屋(壁にカビがはえていた部屋)に移動。(階段を挟んで水回りを予算を抑えて移動することができるのか?分からないのでお知恵をおかりしたいです!我が家は娘が3人いるので洗面台は2つ欲しいです)
⑤キッチン周りのリフォーム
⑥給排水管の交換(排水管もやるものですか?)
⑦天井が低く感じたのでできれば天井を抜きたいです。予算が足りなければ1階南3部屋だけでも。
⑧1階和室2つを洋室に。(1階南の3部屋は北からダイニング、リビング、リビング続きというように使用したいです。)
⑨2階もいろいろ整える(大雑把ですみません。汚くてどこを残すかイメージしにくくて。2階東北の和室はそのままでいいかもしれません)
⑩庭木2本?撤去。(駐車場所確保のため)
⑪隣との境界にブロック塀設置(これは普通お隣と折半にできるのでしょうか?)

ここからは贅沢を言えば
⑫2階に水回りを作れないか?
⑬2階ルーフバルコニーにサンムール。

ここからS社とのメールのやり取りが色々あったのですが、担当の方との意見が合わないなぁ、なんか頼りない方だなぁという印象があったのですがとりあえず見積もりがでないことにはローンの仮審査も申し込めず、仮審査がおりないことには、買い付けも出せず、なので見積もりを待ちつつ、断熱や外断熱について自分なりに調べていました。

 

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アルミの玄関ドア。勝手口のようなチープさです。とても寒そう。

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窓もアルミサッシ。もちろんシングルガラス。絶対寒いよ。

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築44年の物件を買うと決めてから

築44年の家を買おうと決めてから、私たちがやったことは大まかに三つ。

①リノベーションの内容を考え、見積もりをだしてもらう。
②銀行にローンの仮審査をお願いする。
③耐震適合証明書について調べる。

はい普通ですね。でも築古だけに、そして私がこだわり屋なだけにすごく大変だった印象があります。毎日ネットでいろんな事を調べまくっていました。

まず①のリノベーション内容。

一昨年、団地に住んでいたときの寒波の経験と、内見時の壁のカビから断熱はきっちりやりたいと思いました。
そして断熱について調べると外断熱というものがあり、外断熱すると家全体で温めたり冷やしたりすることができるという事を知りました。たまたま物件がRC(鉄筋コンクリート)だったのですが、RCは蓄熱するので木造以上に外断熱の効果があることと、壁式RCで間取りの変更ができないため内断熱だと部屋がとても小さくなることからも外断熱に強く興味を持ちました。結局リノベーションは外断熱を中心に行うことになりました。

他には水回りは絶対に取り替えたいと思っていました。廃墟同然だったのでさすがに水回りはこのままでは使えないとおもいました。

壁や床は、1階は床にも断熱をしなくてはならないので既存のままでは使えません。壁はコストカットから既存のままを多く、天井は一部を抜いて使用する、照明は44年前だとダウンライトなどなく1灯で部屋全体を照らす仕様だったので、所々追加することにしました。

見積もりは前に一度お世話になった有名リノベーション会社さんに内見に同行してもらい、要望を伝えてだしてもらいました。
結局は外断熱をメインにしたため、この会社には発注しなかったので申し訳なかったです。

②のローンについては主に主人がやってくれましたが、築古物件の難しさを知っている不動産屋さんから銀行2行から仮審査のOKをもらわないと買い付け証明を出さないと言われていました。そのため平日動ける私が話をしに何行か銀行へ行きましたが、築年数の古さからローンを断られることが多かったです。最終的には主人がネットと電話で二行からOKをいただけましたが、本審査で落とされる可能性もあったので気が気じゃありませんでした。

③の耐震適合証明書については壁式RCだったので地震には強いかなと予測はしていました。調べてみると築年数が古くても大きな地震でもピロティタイプ以外では大きく損壊しているものはなさそうでした。そのため耐震適合を調査して証明書を発行している会社に何件も連絡をしたのですが、RCで調査が困難なこと、建築時の設計図書ないことから全て断られてしまいました。(後に大逆点があったのですが...)

 

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 キッチンに洗濯機。そして壁にはカビらしきもの。

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1F2Fの何度にたーくさんの油絵!!前住人の老夫婦の奥様の趣味だそうです。

古い家を買うのに1番必要なもの

安い古い家を買って自分の好きなようにリフォームしたいという人は世の中たくさんいると思います。

私もそのひとりで、価格に色々な経費が含まれて、誰かが適当にデザインした新築建売りより、古いものを格安で買って、内装は自分でとことん吟味して決めたいなと思いました。適当と言ったら失礼かもしれませんが、建売りハウスメーカーの設計士がいちいち一つのおウチに入れ込んでいては仕事になりませんから、万人受けしそうな無難な安普請のデザインになってしまいますよね。実は我が家も10年ほど前に都心のリノベーション済みマンションを購入しました。内装はその時は流行りという感じで悪くはなかったのですが、10年も経てばもはや「ひと昔前感」は否めず。まだまだ綺麗でしたが、そもそも作りが安普請で、床も壁も年月がたって味が出るということはなく、ただ安っぽく傷が目立つだけ、設備もありふれたものが10年落ちになっただけ、全く愛着がわきませんでした。(おしゃれな地域が近く立地だけは抜群だったのですが、子育てには不要。)

もしうちにお金が有り余るほどあるなら間違いなく建築家にお願いして新築を建てますが、そんなお金はもちろんない。ということで古い家を選んだのです。でも、ここまで来るにはなかなかのいばらの道でした。

まず古い家を買うときの大変さは何かというと、全てを自分の責任で決めなくてはならないという事に尽きます。だれも保証はしてくれません。全て自己責任です。

 

●その家でいいのか?(「売り地」で出している古屋だと瑕疵担保責任はないです。もちろん耐震証明などあるわけがありません。)

●リフォームはどのように誰に頼むのか?
●耐震改修、断熱改修はするのか?(住宅ローン減税などに絡みます。)
●ローンをつけてもらう銀行をどこにするのか?

●予算(借金)はどれくらいにするのか?(リフォーム内容、物件の値段交渉)

 

不動産屋さんもそもそも売り地で売っているのでなかなか協力してもらえないです。古い家の購入の大変さを知っているのでこちらの本気度を見てきます。また多くの銀行が古い家にはローンを付けてくれないです。そのうちネットで検索して古い家のデメリットや怖さなどの記事やコメントなんで目にしたら、、、もう悩ましすぎるから新築や築浅でいっか!?という気持ちに揺らぐこと多々。うちは古い家に住みたいと私が言い出したのに、気持ちが揺らぐたびに夫が「大丈夫だよ!いこうよ!」といってくれたので購入することができたのだと思います。もし夫婦で購入する場合どちらかが反対していたら購入は難しいのではと思います。

この家も2年ほど売り出し中の間にリフォームして住みたいというご夫婦が一組いたそうです。かなり乗り気だったようですが結局は断念してしまったとのこと。理解できます。新築などに比べて超えなくてはならない山が多すぎるから。しかも不動産屋さんが年代的にアスベストがありますから解体したら費用1000万かかりますよ、なんてこと言ったりするんですからそりゃビビリますよ。なぜ私たち夫婦は多くの山を乗り越えて買うことができたか?

 

古い家を買ってリフォームして住むのに一番必要なことは「折れない心」です。「枯れない情熱」さえあれば必ず夢は叶うものなんだなと確信しています。

 

f:id:wemi:20190613095717j:plainこの門や鬱蒼とした感じがすごい気に入ってたのですが、残念ながら今はありません(のちのち記事にする予定)

 

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早く広いお庭で子供たちを遊ばせたかった!(公園に連れていくのが面倒だから)

はじめに 古い家を買ったよ

我が家は5人家族です。私、夫、子供3人+猫1匹。

以前住んでいたマンションが手狭になったので昨年、築44年の中古住宅を買って引越しました。初めは庭と縁側があるような日本家屋の古民家に住みたい!!もう都会のマンションで息の詰まるような生活はしたくない!!と思い、色々探したのですが、都心に勤めている夫が通える範囲で私たちが購入できるような理想の古民家はありませんでした。(築58年の日本家屋はあったのですが庭がない...)

そこで古民家とまでは言わなくても出来るだけ古い雰囲気のあるそしてお庭があるおうちを、探しました。ネットで中古住宅で検索すると築20年くらい(←一番中途半端)までのが多いので、売り地(古屋あり)で検索し、気になれば電話して古屋について詳細を聞く日々。そして縁あって現在住んでいる家を見つけたのです。

 

これが売り出し中時の我が家。


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 広めの庭には鬱蒼と木が伸び、雑草もはえ放題(この時は3月なので下草は枯れてる)。家の中は以前住んでいた方の荷物がギッシリ、キッチンのシンクには食器もあり、北の納戸はカビなのか汚れなのか壁にたくさんの染みがあり、Gの死骸もあって、軽い廃墟。

 

2年近く売りにだされていたようですが、なかなか買い手がつかなかった物件です。リノベはここ10年くらいでだいぶ一般的になりましたが、地震も心配ですし、築44年、都心でもない、中も荒れた状態の一軒家はさすがに誰も手を出さなかったようです。売主の都合で解体されずいたのが私たちには幸いしました。

 

すごくポテンシャルを感じつつもここで大丈夫かな?と不安になることも多々ありましたが、建売りの新築や築浅のありふれた間取りや内装に全く心躍らなかったので、きっと大丈夫!!と言い聞かせ、一歩を踏み出したのでした。